おまかせ安心内容証明

★お礼や無料という言葉に気をつけよう

 悪徳訪問販売のセールスマンは、最初は絶対に『セールスに来ました』とは言いません。様々な手口で商売のきっかけをつかもうとするのですが、最近流行っているのがリサイクル?とボランティア?です。

 『不要な靴があったら無料で引き取り、ボランティアで海外の恵まれない人たちに送る』などと言う口実で訪問してきて、不要な靴を引き取り、預り証を渡します。

 そして、お礼と称して無料で家の点検をしてあげると言って無料サービスの申込書を書かせると、後日(もしくは当日)サービスマン(と称する者)がやってきて親切ごかしに家の点検を行い、やれ耐震強度が不足しているとか屋根が傷んでいて瓦が落ちてくるなどと言い出し、高額な住宅リフォームの契約を結ばせます。

 いきなり『無料点検』などといっては怪しまれるので『お礼で』という理由付けで警戒心を解くのですが、ボランティアだのリサイクルだのという話を持ち出すのはやはり今風だなあと感じさせます。

 履かない靴なんてどこの家にも結構眠っているものですから、それが片付いて、人の役にも立てるならという気にさせられてしまう人は案外多いのではないでしょうか?

 また、ボランティアやリサイクルという言葉に反応してしまうということは『いい人』であるということで、セールスマンに対してあまり邪険にできないだろうという読みが働いているのかもしれません。

 その他、古典的な手口としては、トイレを借りてそのお礼に無料点検などというものもあります。

 住宅を無料で点検してくれるという話が、無料のままで終わる事は絶対にありません。単に『無料』といわれると怪しいと感じる人も『お礼に無料で』といわれると警戒心も薄れ、更に断りづらくなる人間の心理です。

 なにかちょっとした事を頼まれ、そのお礼にという手口はこれからも増えていくかもしれません。

 悪徳商法の許せない点は、単に金銭的な被害だけではなく、人の好意につけこみ、だまされた人の心を傷つけるところにもあります。

 『無料』だけでなく『お礼』と言われたときも気をつけるようにして下さい。せちがらい世の中になったと思われるかもしれませんが、だまされて嫌な思いをしないためには、自分の身はまず自分で守る心構えが必要です。

前へ  目次  次へ

⇒お問い合わせ・ご依頼はこちらから