★電話セールス編2 不安な気持ちを抑えよう
悪徳商法は、相手を不安にさせたり、『儲かるのではないか』という期待感で釣ったり、好意につけこんだり、勘違いをさせたりして法外な契約を結ばせるものですが、電話セールス商法では特に『脅し』を使って、相手を不安にさせるという手口を使う傾向があります。
『以前申し込まれた教育講座が解約されていないので、受講料の未払い金が○○万円もたまっている』などと言いがかりをつけて、新たに別の契約を結ばせようとする資格商法。
職場などにしつこく電話をかけてきて強引にアポイントをとり、押しかけてきて何時間も粘って契約させる投資用マンション販売。
クーリングオフ妨害についても、平気で嘘を言うばかりでなく『これから職場(家)に押しかける』『損害賠償請求の訴訟を起こす』『営業妨害で訴える』『おまえの上司に苦情を申し立てる』など、様々な脅しをかけてきます。
【悪質な業者の嘘や脅しの例】(電話応対の場合)
『はい、分かりました。こちらで手続きをしておきます』
(実際にはクーリングオフ期間を経過させるための時間稼ぎ)
『担当者がいないので、後日こちらからご連絡します』(これも単なる時間稼ぎの場合があります)
『事務所に来て解約理由を説明してください』(行ってはダメ!)
『今からそちらに直接説明に行きます』
(来てもらう必要なし!来られると嫌だという気持ちをついた脅し)
『解約すると違約金を払っていただくことになります』
『いまさら解約だなんて。営業妨害で訴えますよ』
『もう手続が完了しているのでクーリングオフできません』
『クーリングオフするとご家族もブラックリストに載りますよ』
『あなたの会社に行って上司に抗議しますよ』
『クレジット契約をしないなら現金一括で払ってもらいます』
『契約違反で法的措置をとりますよ』
『何度でも電話をしますよ』
『あなたのデータを債権管理会社へ送りますよ』 などなど
★脅しが実行に移されることはほとんどない
私もすべてのケースに立ち会っているわけではないので100%断言することはできませんが、脅しが実行に移されることはほとんど無いと言っても過言ではありません。
もし万が一相手がそうした行動に出てきても、毅然とした態度ではねつけるのが一番なのですが、実際には不安な気持ちに負けて、相手の思うツボにはまってしまう人もいます。普段は冷静な人でも、ひとたび不安に捕らえられると正常な判断ができなくなってしまうことがあるものです。
★不安な気持ちを抑えるには、誰かに相談する
不安な気持ちを抑えるためには、誰かに相談することが一番です。信頼できる親しい人に相談するのも良いでしょうし、地元の消費生活センターに電話をかけるのも一つの方法です。
不安は抱え込まない事。恥ずかしがらずにしかるべき人に早めの相談をすることで不安な気持ちは抑えられ、冷静な判断力と自信を取り戻すことができます。